とても綺麗な非加熱サファイア

先日、オークションでインド人に競り勝ち、仕入れた非加熱のブルーサファイアです。

http://www.fsg-gem.com/products/detail1214.html

1.947ctとサイズはそれほど大きくはありませんが、ノーヒートでこの色合い・・・とにかく綺麗です。

一般的に市場に出回るサファイアの99%は、色を良く見せるための「加熱処理」が行われているといわれています。

そのため、加熱処理されていることが当たり前なので、加熱処理されているからといって、価値が下がるということでもないのですが、やはり突き詰めていくと、非加熱で色のよいサファイアの美しさは本当に綺麗です。

加熱すると、サファイアの内部にある結晶インクルージョンや液体インクルージョン、針状インクルージョンなどが融解し、石全体の透明度、テリなどを落としてしまうことが多いのですが、非加熱のものは、それらのインクルージョンが融解せずにそのままになっているため、非加熱特有のテリや輝きを持つものが多いように思います。

しかし、非加熱とは言っても、色の良くない(淡い、濃すぎる)ものについては、評価が低いため注意が必要です。

例)10ctの色の淡い非加熱サファイア < 3ctの色の良い加熱サファイア

やはりサファイア(色石)はカラーストーンなので、何よりも「色」が大切で、加熱の有無はその次といったところです。

最終的には、肉眼で見て美しいか否かだと思いますので、その判断基準に磨きをかけるために、少しでも多くの石を見ることが大切ですね。