通関@マルタ

Tetsuro2007-11-09

本日はマーティンさんと、朝8時より、ヴァレッタの港に到着したコンテナの中の車を外に出して、輸入検査を行う現場を見学しにいきました。

マルタに到着した船はベルゼブージアというフリーポート(自由港)がある町に着いた後、トラックでヴァレッタのヤードまで輸送され、そこで荷下ろしと、輸入検査などを実施するのだそうです。

今日は、12台くらいの40フィートコンテナが荷下ろしを待っておりました。

マーティンさんは今回は、8台(2コンテナ)を日本の業者から輸入しておりました。

ヴィッツファンカーゴ、キャミ、アトラスなどの車でした。ただ、今回の業者は日本のオークションから仕入れて、自社で何も手を加えずにダイレクトで送ってくるので、車の状態が悪いことが度々あり、困っているそうです。
もう1社別の会社はオークションで仕入れた後、自社でエンジンルームや室内の清掃などをやってから送ってくれるので、トラブルも少ないとのことでした。

エンジンルームや室内の清掃などはそれほどお金のかかることでもありませんが、するのとしないのでは、受け取る側の気持ちが大きく違ってくるので、大切なことだなと感じました。

また、今回は8台中、残念ながら1台のフロントガラスが、輸送中に割れて、悲惨な状態になっておりました。
基本的には、海上保険で、この損失はカバーされないので、輸出業者の負担となるケースが多いようです。気をつけねば・・・。

車をコンテナから出した後、通関のスタッフの方からのチェックを受け、車を倉庫に移動(運転)するお手伝いをしました。

その後、また通関のスタッフの検査があり、警察の方の検査(盗難車チェック)があり、今日はお昼過ぎに全て完了しました。

わずか4〜5時間の間でしたが、実際に車が輸入される現場を見ることができたのは、すごくいい体験でした。

また、マーティンさんから日本にいてはまず知ることのできない貴重な情報を教えてもらえたことも幸運でした。
マーティンさんは、こちらの中古車輸入協会の役員も務めているので、色々な法律(輸入規制)などにも詳しく、とても頼りになる方です。
実際にビジネスをスタートさせるには、いくつかクリアすべき課題(支払いサイクルや、会員制度に関して)がありますが、できることを前提にしっかりとやっていきたいと思います。

急いで大を成すことを望んではならない。急いで目的を達することにとらわれてはならない。悠々、一歩一歩、仕事を楽しみ、その日その日を楽しみつつ、力強くやっていくことによって、与えられた運命は必ずひらけてくる。

松翁論語より