イタリアが3兆円規模の緊縮策

ヤフーのトップに「イタリアが3兆円規模の緊縮策実施」の記事が出ていました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111205-00000002-reut-bus_all

「年金のインフレ連動制を廃止するとともに、70歳までの雇用を促すインセンティブを導入する一方で、年金の支給開始年齢を男女とも段階的に2018年までに66歳に引き上げる。

新たな増収策の多くは不動産税の再導入によるもので、100―110億ユーロの調達を見込む。

また、来年9月から付加価値税の税率を2%ポイント引き上げると同時に、ヨットや一部車種などぜいたく品に対する新税も導入する。

課税逃れ対策としては、1000ユーロを超すキャッシュ取引を禁止するほか、企業の営業時間を自由化し、医薬品や運輸セクターの競争を促す。

コスト削減のため地方政府の機能も縮小する。」

まず、驚いたのは、首相交代からわずかの時間で、政策を実行するスピードがすごいと思いました。

日本では、何かしようとすると、必ず強力な反対勢力が出てきて、なかなか実現しないことを考えると、わずか数ヶ月の間に、具体的な行動を実現するイタリアのすごさが際立ちます。

刻一刻と変化する環境に合わせて、自らを変えていく柔軟さを、持ち合わせていないと、これから先の世の中では、生き残っていくことは難しいかもしれません。ということは、日本の将来は・・・どうなんでしょう。

また、このイタリアの緊縮策をスタートに、これからヨーロッパ諸国では同じような緊縮政策が次々に実行されていくことになるのだと思います。

ということは、しばらくは欧州の経済は、リハビリ期間に突入しそうです。

当社が扱っている商材(宝石・貴金属)の主たる買い手は、中国やインドに移ってきてはいるものの、ヨーロッパの影響もまだまだ大きいと思いますので、今後の相場の動きには、十分に注意をして、日々、商いを続けていかないといけないなと思っています。