百貨店

”百貨店、不振止まらず 10月売上高も軒並み2ケタ減”


http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091102AT1D0206V02112009.html


買いたい人(お客様)の百貨店離れがとまらないようです。


一方で、ニトリユニクロマクドナルドなどの低価格戦略を全面に打ち出した企業の元気がいいです。


どうして、百貨店ではモノが売れなくなってしまったんでしょうか。


個人的には、買いたい人が、買い物を続けて行くうちに、賢くなってきたんじゃないかな〜と思います。


以前は、品質と価格のバランスの判断ができない人が多く、だから、いいものを買うためには、そのものを見るのではなく、店の看板やブランドを見て、買い物をしていたので、必然的に百貨店が買い物の場所に選ばれていたように思います。


でも最近では、同じ品質のものが、買う場所にこだわらなければ、半額とか、1/3とかの値段で手に入る時代になり、買う側も、インターネットなどを使って、比較検討して賢くお買い物をするようになってきたようです。


買う側(消費者)の思考が変化してきているのに、それに合わせて、一緒に変化ができないようであれば、百貨店はこのまま売れないままの状態が続くと思います。


じゃあ、どうすれば、百貨店が買い物の王として、復権できるのでしょうか。


それは、百貨店が持つ武器を最大限に活かしていく必要があると思います。その武器は、新興企業や、外資系企業には絶対に真似のできない、その企業がこれまで積み上げてきた「歴史」と「信頼性」です。


宝飾品でも、リングの内側に「三越」の刻印があるだけで、品質が同じでも、刻印がないリングよりも高く取引されています。


それは、実はすごいことで、企業のブランド価値が広く一般に認められていることの証です。


仮に、同じ品質のものが、同じ値段で「ユニクロ」と「三越」で売られていたら、さすがに「三越」で買う人が多いんじゃないかと思います。


ただ、現実問題として、家賃や人件費などの維持費などなど、もろもろ考慮すると、同じ品質のものを同じ値段で売ること自体が不可能なことなのでしょうが、今の、そしてこれからの日本人の消費の仕方を考えると、前記のように、思い切った改革なりと打たないと、厳しいんじゃないかな〜と思っています。


逆に、思いっきりとんがって、高額品のみを扱うような戦略を考えた場合には、今のような売り場面積や、人は必要ないので、百貨店である必要がないように思います。


う〜ん、少し考えてみても、なかなか答えが見つからないですね。まあ、第一線の頭の切れるエリートの方々が色々と考えて、今の状況なのだから、そんなに簡単に答えがみつかるはずがないのですが・・・。


「量」で勝負するか「質」を追求するか。


自社で考えて見れば、確実に「質」の追求を目指していくべきだと思います。


そのためには、何をどうすればいいのか、毎日試行錯誤に日々です。


そんな感じ(?)で、今日もそろそろ閉店の時間が近づいてきました。


寒さ本番が近いので、気を緩めないように、健康に気をつけて、毎日を送りたいと思います。それでは、また。