旅立ち

2010年の4月に入社し、これまで1年半の間、一緒に福岡宝石市場を盛り上げてくれた原慎太郎くんが一身上の理由により、9月末日を持ってフィールソーグッドから旅立つことになりました。


これまでの商いの道とは、別の道を歩む決断をし、来月から3ヶ月ほどアメリカに滞在することになるそうです。(詳細は、宝石鑑定士・原慎太郎のブログ に譲ります。)


入社以来、彼が福岡宝石市場を旅立つのは、自分のお店を持つ時になるんだろうな、と思っていて、そのために必要なことを可能な限り、経験させようと心掛けてきた私にとっては、この話を聞かされた時には、正直、残念で仕方がありませんでした。


また、この決断に至るまでの小さなサインに気付くことができず、何もできなかった自分、話を聞こうとしなかった自分の不甲斐無さを痛感させられました。


思えば、私自身、会社に勤めていた頃(22〜27歳くらい)には、会社にも、国にも依存しすぎない、個人として自立した人生を送りたいと思い、会社や国の都合よりも、自分の人生を優先させてきましたので、自分のことを棚にあげて、人のことをどうこう言えませんし、これも1つの因果応報なのかなと感じたりもしました。


何はともあれ、彼の献身的な働きなくして、今日の福岡宝石市場はなかったと思っています。そのことについて、私は、本当に感謝しています。


商いの道半ばで、歩む道を変えることになったことについては、色々な見方があるかと思いますが、様々な人の意見を聞き、最終的に決断したのは、彼自身なので、あとは、自分の決断を信じて、前に進むしかないですね。


「人生に起きることで、無駄なことは何一つない」と言いますし、大変なことも乗り越えて、素晴らしい人になってくれることを望み、応援したいと思います。