大切な何か

この前、久しぶりにゆっくりと自宅で映画を鑑賞しました。


ミッキー・ローク主演のレスラーという映画です。



家族を捨て、自分の全てをプロレスにささげてきた男が、年をとり、試合後に、急性心筋梗塞で倒れ、自分の人生を見つめなおすストーリーです。


何のために働くのか?何のために生きるのか? という究極の問いに対する答えを、主人公は見つけようと必死にもがく姿が、かっこよくもあり、切なくもあり、色々と考えさせられる映画でした。


結局、ミッキー・ローク演じる主人公は、手に入れかけた小さいけど、とても大切なものを、寸前でつかみ損ねてしまい、自分がもともと歩んでいた厳しい仕事の世界(プロレス)に戻っていくわけですが、それはそれで、自分の選んだ道なので、間違いではないんだろうなと思いました。


彼にとっては、自分の人生をかけて、幸せにしたい対象が家族ではなく、やりたいことを命一杯やりたいという自分と、その自分を応援してくれるプロレスファンだったわけです。


歴史に名を残すようなスーパースターは、このような生き方をしてる人がけっこういるんでしょうね。


ハリウッドのアクションムービーなどに比べたら、全然派手さのない、泥臭い映画でしたが、なかなかに考えさせられる映画でした。