ルビー・サファイアの加熱と非加熱の話

市場に流通している天然ルビーの99%以上が加熱処理されたルビーだと言われています。


もともと、色が薄かったり、暗かったり、色むらがあったりしたものを、高温加熱処理することで、色を改善したものです。


一方で、加熱処理をする必要がなく、地中に埋まっている段階から、宝石としての美しさを秘めたルビーは、カットのみが施され、非加熱ルビーとして流通しています。


そして、非加熱のルビー・サファイアは、その希少性から、とても高額な値段がつけられています。


例えば、比較的質のよい1ctのビルマ産・非加熱ルビー・ルースの小売価格相場は、30〜40万円くらいです。
(とは言っても、定価のない商品なので、その売価もお店によってまちまちですが・・・)


この価格が高いのか、安いのか? 


比較検討ができるものならいいのですが、宝石は全てが1点もので、しかも非加熱となると、流通量が少なすぎて、なかなか判断が難しいですよね。


ダイヤは4Cという品質をあらわす尺度があるので、値段の安い、高いの判断もしやすいのですが、色石特に、非加熱のものとなると、プロでも査定価格に差があるのが正直なところです。


私自身、自分でプロとして商売を始める前は、インターネットで、2ctの加熱のルビーを20万円くらいで、買って大火傷した苦い経験もあります。


そのような経験を踏まえ、福岡宝石市場では、色石の販売価格の相場というものを作成しようと考えています。


現在は買取価格の相場というものをウェブサイトで公開しておりますが、これをベースに、できるだけ多くの宝石を掲載できればと思っています。


http://www.feelsogood.jp/colorstone_price.html


というわけで、これから作成しますので、公開まで今しばらくお待ちください。それでは!